とよた日本語学習支援システム
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日本語能力判定

とよた日本語能力判定とは

とよた日本語能力判定は、地域の外国人の日本語能力を判定するためにとよた日本語学習支援システムの一環として開発された会話力、読み書き能力を測るための試験です。地域の外国人を取り巻く状況や特徴を考慮した試験で、地域の自治会や企業で、多くの外国人を対象に活用されています。
とよた日本語能力判定はこれまでの多くのテストとは異なり、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能別に日本語能力を測る判定試験です。
学習成果を目に見えやすくするために基準(「とよた日本語能力レベル」)を設定し、内容を日常生活や仕事を意識したものにすることにより、地域の外国人の日本語能力を判定するのに適した内容にしています。

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基本的な考え方

なぜ地域の外国人のための日本語能力判定が必要なのでしょうか? 豊田市の外国人住民の状況調査(名古屋大学:2008、豊田市:2009)から、日本語の力が不十分な人が多いことがわかります。
⇒詳しくは調査報告書

日本人住民と外国人住民の間のコミュニケーションが不十分なことから、ゴミ出しや騒音などさまざまな問題が生じており、日本人住民からも外国人住民からも交流の要望が出されています。外国人住民が、社会の一員として受け入れられていく上で、最低限の日本語の学習が必要とされています。それと同時に、日本人側にもわかりやすい日本語で話したり書いたりする、また理解しようと歩み寄る姿勢が大事です。
とよた日本語能力判定は、日本語能力の向上を目指す人にとって、目標の設定および学習成果の手ごたえとなる指標として機能します。船が出航する際には目指す港の方向やどれだけ進んだかを知ることは重要ですし、ダイエットする人にとって体重計で効果の度合いを測ることは努力を続ける動機づけになります。勉強したいと思ってもなかなか続けられない地域で勉強する学習者にとっても、何のために学習するのかという方向性や学習成果を知ることは大切だと考えています。

とよた日本語能力判定では何をどのように測ろうとしているのでしょうか? とよた日本語能力判定は、学習者が適切な教室に参加できるように、また学習者が自分の日本語能力の状況を知り目標を意識し、学習成果の手ごたえを得られるようにすることを目的としています。

そのために学習者自身に評価に参加してもらうことが重要です。成績をつけるために勝手に教師がテストするというのとは違います。学習者のための評価ですから、まず自分で日常生活の中で何ができて何が難しいのか、どんなことができるようになりたいのかCan-do statementsという「・・・ができます」リストに記入していきます。そして、実際に聞いたり話したり、読んだり書いたりしながら、今どのレベルにいるのか4技能別に判定していきます。

レベルを判定する際には、たくさん言葉を知っているとか、正確に覚えているかといった観点ではなく、実際にやりとりしてどのくらいコミュニケーションが成り立つか、言いたいことが伝わるかという観点からみていきます。相手の言っていることがわかるかどうかを測る「聞く」問題では、どのくらい学習者にわかりやすい言い方をすれば理解できるのかをやりとりの中で測ります。「話す」問題では、身近な話題から次第に慣れない話題に、単純な受け答えから説明したり、面倒な交渉をしたりできるかどうかを段階的に確認していきます。「読む」問題も、書く人がどのくらいやさしく書けば理解できるのかという観点からみていきます。「書く」問題も、どのくらい読み手が歩み寄って推測すれば通じるのかを調べます。つまり、支援の状況に応じて変わる能力を柔軟にみていこうと考えています。

これまでの日本語の能力を測るテストには、読み書き能力が必要なものがほとんどでしたが、とよた日本語能力判定では、日本語が読めなくても受けられるように、絵を使うなど工夫しました。指示の文などは学習者の読める言語、たとえばブラジルの方にはポルトガル語で表示しました。同様に、判定結果も「何ができる」レベルなのか、学習者の言語でお知らせします。

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テストの種類

対象者判定 教室開設の判断やクラス分けのために「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能別に判定テストを行い、1レベル以下か2レベル以上かを判定します。4つのうちいずれかが0,1レベルであれば、本システムの支援対象者として認定します。現在、ポルトガル語、スペイン語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、英語、タガログ語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語版の9言語が用意されています。

レベル判定 「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能別に0レベルから4レベルまでの判定を行います。受験者である外国人にとっては現状の自分の日本語能力レベルを把握するとともに、学習成果の確認に役立ちます。企業などにとっては、採用基準、人事考課等への活用が期待できます。現在、ポルトガル語、スペイン語、中国語(簡体字)、英語の4言語が用意されています。

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テストの構成

テストの構成は対象者判定、レベル判定ともに以下のものを中心に構成されています。

Can-do statements 日本語でどんなことができるかを確認するチェックリストです。「日本語であいさつができる」などと母語で書かれたリストに受験者自身が4段階でチェックをしていきます。

「聞く・話す」判定 「インタビュー」「ロールプレイ」「絵を見て話す」の各タスクから成るテストです。

「読む・書く」判定 「読む」「書く」能力について、筆記テストで判定を行います。

※対象者判定については広く実施していただくために、実施上の注意点や質問項目などを載せた『とよた日本語能力判定 対象者判定の手引き』を公開しています。レベル判定は受験者の能力を認証する試験ですので、非公開としています。

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結果

結果は2種類のテストともにとよた日本語能力レベルに基づいた具体的な行動記述とともに示して、とりまとめ団体や個人にお渡しします。

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判定テスター

対象者判定とレベル判定のテスターはそれぞれ育成しています。特に対象者判定のテスターについては年に数度(不定期)養成の研修を行っています(受講者募集期間中は本ホームページにて案内しています)。レベル判定のテスターについては名古屋大学留学生センターで育成しています。

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とよた日本語能力レベル

とよた日本語学習支援システムでは新たにコミュニケーションのための日本語能力をはかるものさし(判定基準)を作成しました。その基準「とよた日本語能力レベル」(表1)は外国人住民が仕事や地域活動に参加するのに必要な日本語能力の基準を示すものです。

この基準は次のようなとき役に立ちます。
◆ 企業が雇用する外国人の日本語レベルを知りたいとき
◆ 日本語教室でレベルに応じたクラス分けをしたいとき
◆ 日本語学習の成果をはかりたいとき
◆ 外国人が自分の日本語能力レベルを知りたいとき

● 受験を希望される方
■ 対象者判定の受験を希望される方
日本語教室の開講が条件となります。
名古屋大学 衣川研究室 052-789-4700
■ レベル判定の受験を希望される方
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